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SIP技術情報 大野和則 20161215 紹介部

SIPの技術情報

技術名称:橋梁の打音検査ならびに近接目視を代替する飛行ロボットシステムの研究開発
研究責任者:大野 和則(東北大学)

技術の概要

球殻を有する飛行ロボットを用いた橋梁点検技術である。球殻は直径960mm程度であり,狭隘な桁間へ進入し橋梁点検調査が可能な技術である。添架管がある場合でも進入可能な場合には,添架管が調査の妨げとなる桁下からの調査とは異なり,確実に点検が可能である。最大風速10m/secでも飛行可能であり,山岳部特有の谷地形のような風の強い地域でも適用可能である。

岐阜大学SIP実装プロジェクトでの活動

平成28年11月5日の第1回説明会で技術説明を実施し,11月29日に岐阜市内の長良川に渡河する千鳥橋(橋長215.5m,幅員9.6m,1969年完成の三径間連続鈑桁橋,1988年完成の三径間連続鋼箱桁橋)にてフィールド試験を実施し,技術の検証を実施しました。

  • 写真-1 球殻を有する飛行ロボット
  • 写真-2 狭隘空間で稼動する飛行ロボット

詳細な技術内容については【PDF】を参照してください。

活動報告(第1回フィールド試験)

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは,「使いたくなるSIP維持管理技術のMEネットワークによる実装」の活動の一環として,平成28年11月29日(火)に岐阜市内の千鳥橋にて42名の技術者が参加して,第1回フィールド試験を実施しました。 フィールド試験では,SIP維持管理技術の開発者が,飛行ロボットによる橋梁点検の実演を実施し,開発者やメンテナンスアドバイザー(MA),オブザーバーが活発な意見交換を行い,岐阜県内等におけるSIP新技術の利用に向けての意見交換や技術の改良提案などを行ないました。

議事次第

  1. 開会挨拶/六郷恵哲,沢田和秀(岐阜大学)
  2. 橋梁の打音検査ならびに近接目視を代替する飛行ロボットシステムの研究開発/横江政和(千代田コンサルタント)
  3. 意見交換
  • 写真-1 フィールド対象橋梁(桁下)
  • 写真-2 飛行ロボットの技術説明
  • 写真-3 狭隘空間で稼動する飛行ロボット
  • 写真-4 モニターによる点検状況確認

活動報告(第1回説明会)

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは,「使いたくなるSIP維持管理技術のMEネットワークによる実装」の活動の一環として,平成28年11月5日(土)に岐阜大学工学部にて54名の技術者が参加して,第1回説明会を実施しました。 説明会では,SIP維持管理技術の開発者からの説明を聞き,開発者やメンテナンスアドバイザー(MA),オブザーバーが活発な意見交換を行い,岐阜県内等におけるSIP新技術の利用に向けての意見交換や技術の改良提案などを行ないました。

議事次第

  1. 開会挨拶と進め方等の説明/六郷 恵哲(岐阜大学)
  2. 近接目視・打音検査等を用いた飛行ロボットによる点検システムの研究開発/和田 秀樹(新日本非破壊検査)
  3. 橋梁の打音検査ならびに近接目視を代替する飛行ロボットシステムの研究開発/大野 和則(東北大学)
  4. 高速走行型非接触レーダーによるトンネル覆工の内部欠陥点検技術と統合型診断システムの開発/安田 亨(パシフィックコンサルタンツ)
  5. 全体討議
  6. 講評と閉会挨拶/八嶋 厚(岐阜大学)
  • 写真-1 研究責任者による研究概要説明
  • 写真-2 開発者とMAとの意見交換