活動

挨  拶

-岐阜大学におけるSIPインフラの活動の記録をアーカイブとして公開します-

 内閣府主導のSIPインフラというプロジェクトの中で、2016年9月~2019年3月に、岐阜大学SIPチームはインフラメンテナンス新技術の地域実装支援活動を行いました。その後、3年間、地域実装支援活動を自主的に続けるとともに、活動成果を論文や記事に纏めたり、講演を行ったりしました。
 地域実装支援活動は、前例がない活動であったため、参考となる情報がほとんどありませんでした。そこで、岐阜大学SIPチームでは、当初から活動の記録をできるだけ丁寧に残すよう努めました。
 このホームページは,岐阜大学におけるSIPインフラの地域実装支援活動に関する下記の資料を、アーカイブとして公開したものです。こうした活動に関心のある方に、有効に活用していただければ幸いです。

  • SIPインフラ新技術地域実装活動報告書(日本語版143頁、英語版136頁、1)
  • 岐阜大学SIP実装プロジェクト活動報告書(290頁、3)
  • 論文(査読有)(9件)、国際会議論文(9件)、雑誌報告・解説・資料(13件)、口頭発表(13件)
  • 説明会(3回)、フィールド試験(10回)、活動報告会(3回)の活動報告、配布資料、議事録、アドバイスシート
  • SIPインフラ新技術の紹介情報、各種行事の記録、記録動画(YouTube)、新聞報道記事、講演資料、等

2022年2月

岐阜大学工学部 社会基盤工学科 特任教授 六郷 恵哲 客員教授 羽田野 英明

 

 

-インフラメンテナンス分野における新技術の地域実装をお手伝いします-

岐阜大学では、2016年9月~2019年3月に、内閣府主導のSIPインフラというプロジェクトの中で、開発された新技術等を地域の自治体等で使っていただく(実装する)ことを目的として、例えば、各務原大橋の橋梁定期点検にドローン技術やロボットカメラ技術等のロボット点検技術を活用する活動を行いました。中立的な立場にある大学が、こうした新技術の地域実装をお手伝いすることには、下記のようなメリットがありました。

  • 講習会等での意見交換: 大学が主催する技術講習会等では、行政側の技術者も企業側の技術者も参加しやすく、ニーズやシーズに関する意見交換が活発に行われました。
  • 試験フィールドの提供: 大学における研究活動の一部と位置付けて、行政が管理する橋梁やトンネル等のインフラ構造物を、ロボット点検技術等の試験フィールドとして使わせていただきました。
  • 指針案の作成: 自治体において、ロボット点検技術を活用した橋梁定期点検を発注する業務で必要となる最小限の指針案を作成しました。
  • 要求性能の明確化と評価: ロボット点検技術に要求される性能や精度を明確化するとともに、フィールド試験においてそれらを評価しました。
  • 技術の運用方法の提案: 課題解決のため、新しい技術や取組みの運用方法を提案しました。各務原大橋の定期点検では、近接目視点検の前にロボット点検技術による事前調査を行うことや、複数のロボット技術を最適に組合せて使うことを提案しました。
  • 新技術の実装への助言: 技術開発者に対して、第三者的な立場で、なぜ新技術を実装しにくいか、どうすれば実装が容易になるかといったことについて、ヒントを提供しました。

 2019年4月以降も、工学部附属インフラマネジメント技術研究センターの活動の中で、インフラメンテナンス分野における新しい技術や取組みを地域で使っていただくための支援活動を行っています。上記のような内容をはじめ、気軽にお問合せやご相談をいただければ幸いです。

2019年3月 

岐阜大学工学部 インフラマネジメント技術研究センター 特任教授 六郷 恵哲 客員教授 羽田野 英明