岐阜大学では,平成28年9月より「使いたくなるSIP維持管理技術のMEネットワークによる実装(岐阜大学SIP実装)」という研究課題で活動しています。その活動の一環として,SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」で提案されている多くの新技術について,岐阜県内での社会実装に向けた絞込みを行い,説明会やフィールド試験で効果を検証することとしています。 今回,第7回のフィールド試験を,国土交通省木曽川上流河川事務所のご協力を得て実施しました。この技術については,2月に実施した第3回フィールド試験(参加者45名)結果を踏まえ,実際の業務工程に組み込み,より実装に近い実証実験を行ないました。 対象とした技術 大型除草機械によるモグラ(小動物)穴の面的検出システム『刈測(Calsok)』 開発者:鈴木清(朝日航洋株式会社) フィールド試験は,三次元計測機器を国土交通省が所有する大型除草機械の後部に取り付け,除草・集草作業と同時に堤防の形状を計測しました。 今回(配布資料)は,岐阜県大垣市の揖斐川右岸(右岸 43.0~43.8k 川裏付近)で,5月30日(除草作業時の実証試験),6月5日(集草作業時の実証試験)の2回実施しました。また,10月(台風期前)にも実施し,6月から10月に至る堤防形状変化のモニタリングも予定しています。 この計測結果は,第2回報告会(6/28)にて発表予定です。