行事報告

各務原大橋における橋梁点検支援技術の現場見学会 -実施の要点、気づき、学び-

このページは、2023年12月14日に実施した各務原における橋梁点検支援技術の現場見学会の実施の要点、気づき、学びを整理したものです。同様な見学会を実施される際の参考にしていただけたら幸いです。(印刷用資料のダウンロード

【見学会の企画】

  • 企画は、関係機関との調整を見込み、見学会実施日(12.14)の二か月以上前に始めた。
  • 企業色を薄め、地方自治体の職員が参加しやすくなるよう、道路管理者と大学が見学会を主催した。技術開発者との調整は、大学が主体となって行った。
  • 見学会の実施については、該当橋梁の点検業務を担当する建設コンサルタントを主体(事務局)とした。現場に関する精通度が高く、案内看板などの準備も適切に実施できた。
  • 現場見学会を、実業務の橋梁点検作業中の橋梁で実施した。これにより、ガードマンの手配、交通規制、道路使用許認可、河川使用許認可等の手続を、見学会のためだけに実施する必要がなかった。

【募集人数と受付】

  • 見学会を午前(10~12時)と午後(13~15時)の開催とし、それぞれ50名程度募集と案内した。しかし、参加申込者数が増えたので、午前、午後とも、100名程度受け入れることとし、それぞれ2つのグループ(各50名程度)に分かれて見学していただくこととした。
  • 受付けは、メールによる申込みとした。しかし、200名を超える参加希望者があり、受付作業量が大きくなった。QRコード対応のウエブ受付システムを用いるべきであった。

【現場見学会の準備】

  • 最寄駅からの交通手段(タクシーの有無等)の確認。
  • 見学者用の駐車スペースの確保(各務原大橋には、少し離れたところに大駐車場あり)。
  • 見学者用の休憩場所、トイレの確保(各務原大橋傍の河川敷に施設あり)。
  • 技術開発者へフィードバックできるアンケートの準備。
  • 事故や病人発生に備えた連絡体制や病院の確認。
  • 参加者へ持ち物(ヘルメット、滑り難い靴)の指示。
  • 貸出用ヘルメットの準備。
  • 見学者と主催者の区分(全員ヘルメット着用とし、各技術や運営担当者は安全ベストも着用した)。各技術の質疑応答者が目立つように、工夫するとよかった。

【現場見学会での配布資料】

  • 紹介技術に関する参加者の事前の理解度を高めるために、当日の配布資料を事前に参加者が入手できるよう、HPに掲載した。
  • 見学会用のホームページを作成し、当日の配布資料を掲載するとともに、技術開発者による詳細資料や動画を閲覧できる公開HPへのリンク等を掲載した。
  • 見学会当日は、配布資料を大型の紙封筒に入れて参加者へ渡した。河川敷には斜面が多く転倒の危険もあることから、大型封筒ではなく手提げ袋に資料を入れて渡すと、より安全であった。

【アンケート(名称:アドバイスシート)の実施】 アンケート集計結果

  • 7つの紹介技術について、適用の可能性、利用の印象、優れた点、改良提案、別用途での利用提案、他の技術との組合せ提案、技術的発展の期待度、その他に関する記入を用紙とウエブで依頼した。
  • 145件のアンケートを回収した(内訳:アンケート用紙119件、アンケートフォーム:26件)。アンケートフォーム用のQRコードを、アンケート用紙の末尾(2枚目)に記載したが、1枚目に記載すべきであった。その方が、より多くのウエブ(スマホ)回答が得られたと思われる。
  • 回答者からのコメント内容は、用紙回答よりもウエブ(スマホ)回答の方が充実していた。見学会が終わってから時間の無い中でアンケート用紙に回答するより、時間的余裕がある帰りの電車の中などで回答できるウエブ(スマホ)回答の方が、回答内容が充実したと思われる。また、用紙への手書きによる記入が、最近は敬遠される傾向にあると思われる。
  • 記入者名は、無記名も可としたが、ほぼ半分の方には記入していただいた。職種によるアンケート分析が可能となるよう、回答者の職種区分の記入欄を設けるとよかった。

【回答者からの興味深いコメントの例】アンケート全体の結果は集計結果を参照

  • 【レーザー打音】機械の小型化や、船舶にのせることができれば桟橋でも利用可能。
  • 【レーザー打音】遠隔操作ができ、さらに文化財などたたき調査ができない構造物でも使える。
  • 【レーザー打音】小型化してドローンに搭載など。
  • 【レーザー打音】定量評価ができる点。点検者の判断だけでなく、だれでも同じ評価に。
  • 【レーザー打音・ブレークダウン分光】鋼橋の塗膜などの健全性判定ができないか。
  • 【レーザー打音・ブレークダウン分光】コンクリートの強度がわかると良い。
  • 【ドローン技術】この機械ではむずかしい箇所等の検出ができ(場所を特定)、子機をその場所へ送り込むことができればさらに良い(SFの世界観)。
  • 【ドローン技術】小規模橋梁が点検対象として多く、狭い空間にも入れるようもう少し小さいサイズのものがあればと思います。
  • 【サーモカメラ】サーモグラフィーとコンクリートのひびわれ,うき,剥離・鉄筋露出等のひびわれ幅及び長さ,損傷面積の計測を組み合わせれば点検作業効率が格段に上がると思う。
  • 【サーモカメラ】赤外線ドローンの安全対策が簡易であるけれど、実務的に有用。
  • 【ボートドローン】護岸(河川)の洗掘。
  • 【ボートドローン】流速の速い河川での適用。
  • 【ボートドローン】水上ドローン:計測データの3次元データとしての可視化。前回計測結果との差分解析(損傷進行の評価)。
  • 【MCS】下水道内の点検。

【開発者にとっての現場見学会での質疑やアンケートの意義】

  • 開発初期段階の技術では、充実すべきユーザニーズを把握できる。
  • ほぼ完成レベルの技術では、開発者が意図していない利用ケースを把握できる。

【全体】

  • 見学会当日は、各務原市の12月中旬としては暖かく、風もなく、幸運であった。可能であれば、天候の良い10月とか5月頃に見学会を開催することが望まれる。

 

200人を超える見学者が参加した各務原大橋での現場見学会

2013年12月14日に、長大PC 橋(各務原大橋)の2巡目点検の効率化を目指して、点検支援技術・AI 技術等を活用した橋梁点検支援技術の現場見学会を、各務原市と岐阜大学の主催で実施しました。見学会は,参加希望者が多数のため,午前・午後の2回実施となりました.

  現場見学会案内資料 ←ここから現場見学会の案内資料がダウンロードできます。
    SIP第3期スマートインフラマネジメントシステムの構築の概要 ←土木研究所提供資料
  NHK報道 ←NHK岐阜放送局の報道映像
      橋梁新聞(2024年1月21日版)← 新聞報道
      岐阜SIPによる見学会概要版 ← YouTube映像

【見学者内訳】   合計 219名
  橋梁管理者      67名(31%)
  建設コンサルタント  78名(36%)
  施工会社       51名(23%)
  研究機関等      23名(10%)

【開会式の様子】

写真-1 開会式(午後の部:見学者107名)

写真-2 見学者の皆さん(午前の部:112名)

 

【紹介された点検支援技術】     ※は国土交通書の点検支援技術性能カタログ掲載技術
 点検支援技術のパンフレットや技術資料と当日の実演状況です。
(1)コンクリートの浮き検出:レーザー打音検査装置【※】
    レーザー点検支援技術資料 ←この資料には(3)の内容も含んでいます
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・フォトンラボ
    ・量子科学技術研究開発機構
    ・構造工学論文集での発表

写真-3 主桁下面の打音点検

写真-4 橋脚の打音点検

 

(2)コンクリートの浮き検出:サーモカメラを搭載した無人航空機の活用
    ドローンサーモカメラ技術資料
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・AIR ロボ HP
    ・AIRロボドローンスクールの紹介(動画)

写真-5 ドローンの係留支点のセット

写真-6 ドローンサーモカメラによる画像撮影

 

(3)コンクリート表面のイオン分析評価:レーザー誘起ブレークダウン分光(LIBS)技術
           レーザー点検支援技術資料 ←この資料は(1)と同じものです
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・レーザー技術総合研究所
    ・レーザー誘起ブレークダウン分光法とは

写真-7 レーザー受発信装置

写真-8 測定用供試体

 

(4)画像計測技術:橋梁点検支援ロボット視る・診る【※】
    視る・診る技術資料      視る・診るミニ技術資料
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・視る/診る詳細技術の紹介
    ・トラス橋の点検事例(動画)

写真-9 点検作業中の「視る・診る」

写真-10 「視る・診る」と「視る・診るミニ」

 

(5)画像計測技術:無人航空機を利用した橋梁点検画像取得とAIによる損傷検出【※】
    M300RTK-i 橋梁点検サービス技術資料
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・ドローンを活用した橋梁点検サービス
    ・ドローンを活用した橋梁点検状況(動画)

写真-11 70m先の橋脚を自動飛行で点検中

写真-12 橋脚天端付近の点検状況の見学

 

(6)橋脚基礎洗掘調査:ソナー付き全方向水面移動式ボートドローンによる洗掘調査【※】
            水上ドローン技術資料
            ・各務原大橋での実証実験(YouTube)
    ・JAPAN INFRA WAYMARK
    ・全方向水面移動式ボート型ドローンの紹介(動画)

写真-13 橋脚近傍の洗堀状況を調査中

写真-14 水上ドローンの稼働状況

 

(7)3D データを活用した橋梁点検:マルチカメラシステムによる橋梁点検【※】
            MCS技術資料   MCS-CUBO技術資料
    ・各務原大橋での実証実験(YouTube)←(3)の技術と一緒に閲覧できます
    ・Multi Camera System 深ボリ(動画)
    ・Multi Camera System 3D 事例~RC 単純床版(動画)

写真-15 狭隘領域での稼働状況

写真-16 点検支援ロボットの本体

 

点検支援技術(1),(3)は,SIP第3期にて開発中の技術です。
点検支援技術(4),(5)は,SIP第1期にて開発された技術です。    

 

 

技術者を目指す若者がインフラミュージアムを見学

 岐阜大学では,岐阜高専環境都市工学科1学年の「シビルエンジニアリング入門」の授業の一環として,インフラミュージアムの見学と高専を卒業して岐阜大学で学ぶ学生達との意見交換の場を提供しました。

 岐阜高専からの参加者は42名(女子学生21名),岐阜大学からは博士後期課程より1名,学部から3名(4年1名,3年2名)が参加しました。

 引率された岐阜高専の吉村教授から「シビルエンジニアリング入門の授業で行っているトンネル現場や橋梁架設現場の見学と関連した知識習得ができるので,とても貴重な見学です。岐阜大学で学ぶ高専卒業生との意見交換やアドバイスは,高専卒業後の就職以外の選択肢としての「大学への編入」も具体的に理解できるので,とても有益な授業となりました。」とのお礼の言葉もいただきました。岐阜高専からの見学の記事は,岐阜高専のホームページにも掲載されています。

日  時 令和元年12月12日(木)13:00~16:00

  • 写真-1 インフラミュージアムの概要説明
  • 写真-2 熱心に説明を聞く技術者を目指す若者
  • 写真-3 盛土モデルの見学
  • 写真-4 鋼桁モデルの見学
  • 写真-5 トンネルモデルの見学
  • 写真-6 PC橋モデルの前での記念撮影
  • 写真-7 高専卒業の岐阜大学生からの説明
  • 写真-8 高専卒業の岐阜大学生との意見交換

岐阜高専のホームページ

 

 

滋賀県大津市でロボット技術を利用した橋梁点検の実証試験

 滋賀県大津市では,新技術(ドローン,ロボットカメラ)を活用した橋梁点検の有効性を検証するため,実証試験を実施しました。岐阜大学では,この実証試験の実施を支援しました。 大津市では,今回の試験結果について本年度中に有効性の検証し,次年度には検証結果を踏まえ,橋梁点検ロボット技術のさらなる有効活用を図る予定です。

日  時 令和元年11月21~22日(一般公開日22日) 対象橋梁 富川橋(大津市大石富川一丁目)       橋長 33.15m(3径間) 上部工 3径間ゲルバー式RC桁橋 下部工 逆T式橋台2基,壁式橋脚2基 竣 工 1938年(昭和13年) 適用示方書 1926年(大正15年)

  • 写真-1 橋梁全景(上流側)
  • 写真-2 橋面状況
  • 写真-3 大津市長による実証試験の説明
  • 写真-4 岐阜大学より実証試験の講評
  • 写真-5 ドローンカメラによる点検状況
  •   
  • 写真-6 ドローンカメラの機能説明
  • 写真-7 ロボットカメラによる点検
  • 写真-8 ロボットカメラの機能説明
この実証試験の2日目(11/22)は一般公開され,以下のような報道が行われました。

JICA長期研修員の特別実習プログラム

岐阜大学インフラマネジメント技術研究センターでは,木下幸治准教授が中心となって,JICA長期研修員の特別実習プログラムの一環として,各務原大橋でのロボット技術を活用した橋梁点検実習および,岐阜大学でのインフラミュージアム見学とメンテナンスエキスパート養成講座の視察を実施しました。ここでは,各務原大橋でのロボット技術を活用した橋梁点検実習について報告します。

Ⅰ.各務原大橋でのロボット技術を活用した橋梁点検実習

日 時 令和1年8月22日(木) 10:00~16:00 場 所 E-MAC研修室および各務原大橋 主 催 JICA,岐阜大学 後 援 各務原市役所 参加者 51名(JICA長期研修員12名)

  • 各務原大橋交流広場での全体説明
  • 各務原大橋現場での説明状況

研修プログラム

    • 各務原大橋での点検ロボット技術の適用について(六郷恵哲特任教授)
    • 点検実習に関する全体説明(木下幸治准教授)
    • 橋梁点検ロボットカメラの技術説明(三井住友建設)
    • 橋梁点検支援ロボットの技術説明(ジビル調査設計)
    • ドローン点検の技術説明(日立システムズ)
    • 内部鋼材破断検知の技術説明(コニカミノルタ)
    • MMSによる道路情報取得の技術説明(パスコ)
    • 各務原大橋でのロボット技術を活用した橋梁点検(実習)
    • ロボット技術を活用した橋梁点検結果の講評と質疑応答(全員)
  • 橋梁点検ロボットカメラの技術説明
  • 橋梁点検ロボットカメラの技術説明
  • 橋梁点検支援ロボットの技術説明
  • 橋梁点検支援ロボットの現場実習
  • ドローン点検の技術説明
  • 橋脚周辺のドローン点検実習
  • 内部鋼材破断検知技術の説明
  • 内部鋼材破断検知技術の実習
  • MMSの技術説明
  • MMSによる計測結果の報告

第6回SIP実装 報告会を実施(2月27日)

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは第6回報告会を開催し,「ロボット技術を活用した各務原大橋の定期点検結果の報告」というテーマで,平成30年10月~平成31年1月に実施した橋梁点検ロボットを活用した各務原大橋の定期点検成果について,詳細に報告させていただきました。

Ⅰ.岐阜大学SIP実装プロジェクト第6回報告会

ロボット技術を活用した各務原大橋の定期点検結果の報告

日 時 平成31年2月27日(水) 13:30~16:45 場 所 各務原市立中央図書館4F多目的ホール(各務原市那加門前町3丁目1-3,TEL:058-383-1122) 主 催 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター,各務原市,(公財)岐阜県建設研究センター

後 援 インフラメンテナンス国民会議中部フォーラム

参加者 167名

当日配布した冊子のPDFデータ ⇒  配布資料PDF

  • 平成31年2月27日㈫ 第6回報告会 会場の様子
  •  

報告会プログラム

    • 全体司会 羽田野 英明
    • 13:30 開会挨拶  六郷 恵哲
    •      主催者挨拶 各務原市長 浅野 健司
    •      来賓挨拶  SIP インフラ PD 藤野 陽三
    • 13:45 各務原大橋事前調査(ロボット調査)結果の報告(上部工,下部工,支承周り等) 矢島 賢治,古澤 栄二,溝部 美幸
    • 14:50 各務原大橋定期点検(近接目視)結果の報告 溝部 美幸
    • 15:10 各務原大橋の橋梁定期点検を終えて 中村 俊夫/各務原市
    • 15:20 休 憩
    • 15:30 ロボット技術を取入れた橋梁点検の今後 羽田野 英明
    • 15:50 新技術導入促進調査経費によるロボットを用いた橋梁点検業務の試行とAI活用の取組  新田恭士/土木研究所
    • 16:20 江島大橋の実証試験に基づく「ロボット技術を活用した橋梁点検指針(案)」(仮題) 黒田 保/鳥取大学
    • 16:45 閉会挨拶 八嶋 厚
    • 16:50 閉会
  • 写真-1 浅野市長(各務原市)主催者挨拶
  • 写真-2 藤野氏(SIPインフラPD)来賓挨拶
  • 写真-3 矢島氏(大日コンサルタント)による結果報告
  • 写真-4 古澤氏(テイコク)による結果報告
  • 写真-5 溝部氏(ユニオン)による結果報告
  • 写真-6 中村氏(各務原市)による発表
  • 写真-7 羽田野先生(岐阜大学)による発表
  • 写真-8 新田氏(土木研究所)による発表
  • 写真-9 黒田先生(鳥取大学)による発表
  • 写真-10 六郷先生(岐阜大学)閉会挨拶
         

Ⅱ.意見交流会

時 間 第6回報告会終了後(17:15~18:30)

参加者 76名

会 場 展望レストラン ぶるうすかい(各務原市産業文化センター8F)

主催 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター

    お問合せ ――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせフォーム  

第5回SIP実装 報告会を実施(2月12日)

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは第5回報告会を開催しました。 この報告会は,「SIPインフラ新技術地域実装活動報告書~地域のインフラ維持管理の今後に向けて~」を主体とした報告会であり,その報告書は参加者全員に配布させていただきました。

Ⅰ.岐阜大学SIP実装プロジェクト第5回報告会SIPインフラ技術の実装活動の報告

日 時 平成31年2月12日(火)14:00~17:00 場 所 じゅうろくプラザ5F 大会議室 主 催 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター,(公財)岐阜県建設研究センター 後 援 インフラメンテナンス国民会議中部フォーラム 参加者 158名

当日配布した冊子のPDFデータ ⇒  発表用説明資料 SIPインフラ新技術地域実装活動報告書

 

  • 平成31年2月12日㈫ 第5回報告会 会場の様子
  •  

 

報告会プログラム

    • 全体司会 羽田野 英明
    • 14:00 開会挨拶 六郷 恵哲
    •      来賓挨拶 岐阜県 県土整備部 土木技監 大野 真義
    •      来賓挨拶 インフラメンテナンス国民会議中部フォーラム 原田 和樹
    • 14:15 岐阜大学SIP実装活動の成果と今後 六郷 恵哲,沢田 和秀,木下 幸治
    • 14:55 各務原大橋でのロボット技術を用いた事前調査 羽田野 英明,矢島 賢治
    • 15:30 休 憩
    • 15:40 CalSokを活用した河川堤防法面のモニタリング-地域実装支援により高度化する点検技術- 白井 正孝/朝日航洋
    • 16:05 地域・地方自治体が使いやすいSIP技術と新技術導入のシナリオ 井上 陽介/価値総研
    • 16:30 5年間のSIPインフラ活動と今後の展開(仮題) 藤野 陽三/SIP インフラ PD
    • 16:55 閉会挨拶 八嶋 厚
    • 17:00 閉会
  • 写真-1 大野氏(岐阜県土木技監)来賓挨拶
  • 写真-2 原田氏(インフラメンテナンス国民会議)来賓挨拶
  • 写真-3 六郷先生(岐阜大学)による活動報告
  • 写真-4 沢田先生(岐阜大学)による活動報告
  • 写真-5 木下先生(岐阜大学)による活動報告
  • 写真-6 羽田野先生(岐阜大学)による発表
  • 写真-7 井上氏(価値総研)による発表
  • 写真-8 白井氏(朝日航洋)による発表
  • 写真-9 藤野先生(SIPインフラPD)による発表
  • 写真-10 八嶋先生(岐阜大学)閉会挨拶

 

Ⅱ. 意見交流会

時 間 第5回報告会終了後 ~ 18:30

定 員 80名 会 場 レストラン「ラ・ローゼ プロバンス」(じゅうろくプラザ1階) 主 催 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター

    お問合せ ――――――――――――――――――――――――――― お問い合わせフォーム

第4回SIP実装 報告会を実施(3月5日)

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは,平成29年度に以下のような活動を実施した。

【フィールド試験】

各務原大橋(長大PC橋)にて,5種類のロボット技術のフィールド試験を開催した(開催日:4/12,参加者:160名)。旧揖斐川橋梁(トラス橋)にて,2機種の橋梁点検ロボットカメラのフィールド試験を開催した(10/4,80名)。各務原大橋にて,超大型橋梁点検車(AB1400X)のフィールド試験を開催した(1/17,90名)。ロボット技術の性能確認試験(11/6~30,各務原大橋),堤防点検技術のフィールド試験(5/30,6/5,10/11~12,揖斐川堤防),ポール型打検機のフィール試験(10/27,美山第三トンネル)を行った。

【自治体等との連携】

工学部附属インフラマネジメント技術研究センターと自治体との連携強化を目的として,各務原市(7/6)ならびに美濃市(6/1)と交流協定を締結した。美濃市の下橋(建設後55年,RC橋)をロボット技術のフィールド試験場として利用できることになった。

【ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)】

自治体が管理する長大コンクリート橋の点検にロボット技術を取り入れることを目指して,大学関係者,岐阜県コンサルタンツ協会,国土交通省,岐阜県などからの参加を得て委員会を組織し,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」を作成した。

【インフラミュージアム(構造物モデル)】

「プレストレストコンクリート(PC)橋」,「鋼鈑桁端部」,「トンネル断面」からなる構造物モデルを「インフラミュージアム」と名付け,設置記念式典(8/21,220名)を開催した。「鋼鈑桁端部モデル」上に「床版モデル」を設置した。見学者は半年間で約千名である。

【成果公表】

岐阜大学SIP実装プロジェクトのホームページに,活動の案内と報告を掲載した。活動の成果を,査読付き論文1件,国際会議論文2件,雑誌報告1件,雑誌記事2件,口頭発表3件,講演会等での話題提供18件,その他1件として公表した。 これらの活動については,これまで2回の 報告会(6/28,8/21)等で一部報告している。今回の第4回報告会には179名の技術者が参加し,「橋梁点検へのロボット技術の取り入れを目指して」をテーマに,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」の内容と各務原大橋等で試用したロボット技術を紹介し,質疑応答や活発な意見交換を実施した。

日 時 平成30年3月5日(月)14:00~17:00 場 所 じゅうろくプラザ5階大会議室 主 催 岐阜大学工学部附属インフラマネジメント技術研究センター (公財)岐阜県建設研究センター

当日配布した冊子のPDFデータ ⇒(1/2) (2/2)

Ⅰ.報告会プログラム

    • 全体司会 羽田野 英明
    • 14:00 開会挨拶 六郷 恵哲
    •      来賓挨拶 宮島 雅広(岐阜県県土整備部土木技監)
    •      来賓挨拶 藤野 陽三(SIPインフラPD,横浜国立大学)
    •      来賓挨拶 原田 和樹(インフラメンテナンス国民会議中部フォーラム事務局)
    • 14:20 平成29年度の活動の概要 六郷 恵哲
    • 14:35 インフラミュージアムのその後 -床版と盛土- 木下 幸治
    • 14:50 作成中の「ロボット技術を取入れた橋梁点検指針(案)」-内容と適用-
    •      矢島 賢治(GCCA),古澤 栄二(GCCA),溝部 美幸(GCCA)
    • 15:30 休 憩
    • 15:40 各務原大橋等で試用したロボット技術 -全体と具体例の紹介-
    •      羽田野 英明,沢崎 直之(富士通),南出 重克(ジビル調査設計)
    • 16:25 全体の討議 羽田野 英明
    •      閉会挨拶 八嶋 厚
    • 17:00 閉会
  • 写真-1 宮島氏(岐阜県土木技監)来賓挨拶
  • 写真-2 藤野先生(SIPインフラPD)来賓挨拶
  • 写真-3 原田氏(インフラメンテナンス国民会議)来賓挨拶
  • 写真-4 矢島氏(GCCA)による質疑応答
  • 写真-5 古澤氏 (GCCA)による発表
  • 写真-6 溝部氏(GCCA)による発表
  • 写真-7 沢崎氏(富士通)による質疑応答
  • 写真-8 南出氏(ジビル調査設計)による発表
  • 写真-9 稲垣氏(中部地方整備局)による討議
  • 写真-10 岡本氏(橋梁調査会)による討議
  • 写真-11 川瀬氏(岐阜県建設研究センター)による討議

Ⅱ.意見交流会

時 間 第4回報告会終了後(17時頃~) 会 場 レストラン「ラ・ローゼ プロバンス」(じゅうろくプラザ1階)

  • 写真-1 交流会の様子
  • 写真-2 交流会の様子

大型橋梁点検車の性能確認見学会(平成30年1月17日)の実施

大型橋梁点検車の性能確認見学会のご報告

岐阜大学SIP実装プロジェクト 研究代表 六郷 恵哲

岐阜大学では「使いたくなるSIP維持管理技術のMEネットワークによる実装(岐阜大学SIP実装)」という研究課題で活動し,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」の検討を行なっています。平成30年度には各務原大橋(管理者:各務原市)で,この指針を活用した橋梁点検の実施を検討しています。 この橋梁点検では,技術者の近接目視作業での大型橋梁点検車の利用も検討しています。各務原大橋は,車道端部から歩道地覆先端までの距離が4.9mと広く,従来型の大型点検車(BT400)の適用が困難なため,最近導入された懐幅5.0mを有する大型橋梁点検車の適用を検討しています。 見学会には雨にもかかわらず橋梁維持管理関係者92名の方々に参加いただき,大型橋梁点検車の性能確認を行ない,見学終了後に熱心な意見交換を行ないました。

日時 平成30年1月17日(水)9:30~11:30 場所 各務原大橋 木曽川左岸河川敷

  フィールド試験では,主催者側研究責任者の挨拶に続き,車両開発者側から車両の技術説明が行なわれました。 その後,2班に分かれて,橋面での車両見学と桁下での作業状況見学を行いました。この車両のプラットフォームには,「各務原大橋点検検討会」ワーキンググループから岐阜大学ME(メンテナンス・エキスパート)の取得者である古澤栄二氏(株式会社テイコク)と溝部美幸氏(株式会社ユニオン)に同乗していただき,次年度の近接目視点検の作業計画を念頭におき,実務者の視点から稼動性能の確認を行い,効率的に橋梁点検作業が行えることを確認していただきました。

  • 性能確認見学会の様子
  •      開会挨拶(岐阜大学 六郷教授)
  •  技術説明(フジ建機リース 松村一 氏)
  •      主桁部の点検状況(全景)
  •    主桁部の点検状況(桁下)
  •   橋脚部支承周りの点検状況(全景)
  •  橋脚部支承周りの点検状況(近景)
  •   橋脚下端部の点検性能確認
  • SIPインフラ技術主幹 信田佳延氏の挨拶

見学会の詳細は,性能確認計画書を参照してください。  

橋梁点検ロボットの精度検証フィールド試験を実施(11/6~11/20)

SIP維持管理技術の第10回フィールド試験の実施報告

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは,SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」で提案されている多くの技術について,岐阜県内での社会実装に向けてフィールド試験を実施して,その効果検証を実施しています。 今回は,一般的な橋梁点検が困難な各務原大橋について、飛行ロボットやロボットカメラ等による点検を部分的に試行することを目指し,それらの技術の精度検証を行いました。フィールド試験における取得情報の要求精度は,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」の参考資料に示される精度を基本として評価し,次年度に予定されている各務原大橋の橋梁定期点検でのロボット技術の活用を検討します。

第10回フィールド試験:日時 平成29年11月6日~11月20日 フィールド試験場所:各務原大橋P8~P9~A2(各務原市川島小網町,木曽川左岸)

【フィールド対象のSIP維持管理技術】

    • 橋梁点検ロボットカメラ等機器を用いたモニタリングシステムの創生 開発責任者:藤原保久(三井住友建設)⇒技術資料
    • 橋梁など道路インフラの点検支援システムの研究開発(可変ピッチドローン) 開発責任者:加藤直也(デンソー)⇒技術資料
    • 近接目視・打音検査等を用いた飛行ロボットによる点検システムの研究開発 開発責任者:和田秀樹(新日本非破壊検査)⇒技術資料
    • 橋梁点検カメラシステム「視る・診る」 開発責任者:南出 重克(ジビル調査設計)⇒技術資料
    • 二輪型マルチコプタを用いたジオタグ付近接画像を取得可能な橋梁点検支援ロボットシステムの研究開発 開発責任者:沢崎直之(富士通・名工大)⇒技術資料

今回のフィールド試験は,各技術の点検精度の検証とともに,河川内での稼動性能の確認や点検歩掛の把握も行ないました。

  • フィールド試験の様子
  •       精度検証用マークの設置
  •    ひび割れ幅検知精度検証用スケール
  •   歩道でのロボットカメラ操作(三井住友建設)
  • ロボットカメラによる撮影状況(三井住友建設)
  •    河川上での桁下面の撮影(デンソー)
  • シュノーケルカメラによる支承点検(デンソー)
  • 床版部の点検(新日本非破壊検査)
  • 箱桁下面・支承部の点検(新日本非破壊検査)
  • 歩道でのカメラシステム操作(ジビル調査設計)
  •  支承周りの近接点検(ジビル調査設計)
  •    狭隘なブラケット部の点検(富士通)
  •  河川上での2輪型マルチコプタ操作(富士通)
  • 脚天端への2輪型マルチコプターの移動(名工大)
  • 2輪型マルチコプターによる支承近接点検(名工大)