橋梁点検ロボットの精度検証フィールド試験を実施(11/6~11/20)

SIP維持管理技術の第10回フィールド試験の実施報告

岐阜大学SIP実装プロジェクトでは,SIP「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術」で提案されている多くの技術について,岐阜県内での社会実装に向けてフィールド試験を実施して,その効果検証を実施しています。 今回は,一般的な橋梁点検が困難な各務原大橋について、飛行ロボットやロボットカメラ等による点検を部分的に試行することを目指し,それらの技術の精度検証を行いました。フィールド試験における取得情報の要求精度は,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」の参考資料に示される精度を基本として評価し,次年度に予定されている各務原大橋の橋梁定期点検でのロボット技術の活用を検討します。

第10回フィールド試験:日時 平成29年11月6日~11月20日 フィールド試験場所:各務原大橋P8~P9~A2(各務原市川島小網町,木曽川左岸)

【フィールド対象のSIP維持管理技術】

    • 橋梁点検ロボットカメラ等機器を用いたモニタリングシステムの創生 開発責任者:藤原保久(三井住友建設)⇒技術資料
    • 橋梁など道路インフラの点検支援システムの研究開発(可変ピッチドローン) 開発責任者:加藤直也(デンソー)⇒技術資料
    • 近接目視・打音検査等を用いた飛行ロボットによる点検システムの研究開発 開発責任者:和田秀樹(新日本非破壊検査)⇒技術資料
    • 橋梁点検カメラシステム「視る・診る」 開発責任者:南出 重克(ジビル調査設計)⇒技術資料
    • 二輪型マルチコプタを用いたジオタグ付近接画像を取得可能な橋梁点検支援ロボットシステムの研究開発 開発責任者:沢崎直之(富士通・名工大)⇒技術資料

今回のフィールド試験は,各技術の点検精度の検証とともに,河川内での稼動性能の確認や点検歩掛の把握も行ないました。

  • フィールド試験の様子
  •       精度検証用マークの設置
  •    ひび割れ幅検知精度検証用スケール
  •   歩道でのロボットカメラ操作(三井住友建設)
  • ロボットカメラによる撮影状況(三井住友建設)
  •    河川上での桁下面の撮影(デンソー)
  • シュノーケルカメラによる支承点検(デンソー)
  • 床版部の点検(新日本非破壊検査)
  • 箱桁下面・支承部の点検(新日本非破壊検査)
  • 歩道でのカメラシステム操作(ジビル調査設計)
  •  支承周りの近接点検(ジビル調査設計)
  •    狭隘なブラケット部の点検(富士通)
  •  河川上での2輪型マルチコプタ操作(富士通)
  • 脚天端への2輪型マルチコプターの移動(名工大)
  • 2輪型マルチコプターによる支承近接点検(名工大)