大型橋梁点検車の性能確認見学会のご報告
岐阜大学SIP実装プロジェクト 研究代表 六郷 恵哲
岐阜大学では「使いたくなるSIP維持管理技術のMEネットワークによる実装(岐阜大学SIP実装)」という研究課題で活動し,「ロボット技術を取り入れた橋梁点検指針(案)」の検討を行なっています。平成30年度には各務原大橋(管理者:各務原市)で,この指針を活用した橋梁点検の実施を検討しています。 この橋梁点検では,技術者の近接目視作業での大型橋梁点検車の利用も検討しています。各務原大橋は,車道端部から歩道地覆先端までの距離が4.9mと広く,従来型の大型点検車(BT400)の適用が困難なため,最近導入された懐幅5.0mを有する大型橋梁点検車の適用を検討しています。 見学会には雨にもかかわらず橋梁維持管理関係者92名の方々に参加いただき,大型橋梁点検車の性能確認を行ない,見学終了後に熱心な意見交換を行ないました。
日時 平成30年1月17日(水)9:30~11:30 場所 各務原大橋 木曽川左岸河川敷
フィールド試験では,主催者側研究責任者の挨拶に続き,車両開発者側から車両の技術説明が行なわれました。 その後,2班に分かれて,橋面での車両見学と桁下での作業状況見学を行いました。この車両のプラットフォームには,「各務原大橋点検検討会」ワーキンググループから岐阜大学ME(メンテナンス・エキスパート)の取得者である古澤栄二氏(株式会社テイコク)と溝部美幸氏(株式会社ユニオン)に同乗していただき,次年度の近接目視点検の作業計画を念頭におき,実務者の視点から稼動性能の確認を行い,効率的に橋梁点検作業が行えることを確認していただきました。
- 性能確認見学会の様子
見学会の詳細は,性能確認計画書を参照してください。